2006年9月18日から24日の都城男女共同参画条例問題まとめ
2006年9月11日から17日の都城男女共同参画条例問題まとめから続き。
- 9月18日
- 宮崎県都城市の条例後退問題 - 佐倉智美のジェンダーあるある研究隊
- LGBT可視化に向けて026●「自己受容のシャワー」を都城にも! - フツーに生きてるGAYの日常
- 都城市、委員会結果 - 尾辻かな子活動日記
文教厚生委員会は、市当局案を賛成多数で可決し、議員発議修正案は少数のため否決になりました。
修正案提案者、東口 良仲議員(明清会)
修正案賛成者 東口議員、元仮屋議員(以上 明清会)、岩切議員(日本共産党) 以上3名。原案(市提案の条例案)賛成者 江内谷議員、 徳留議員、永田議員、美原議員、蔵屋議員、橋口議員。
以上6名。非常に残念です。
- LGBT可視化に向けて027●尾辻かな子さん、札幌プライド集会で「都城問題」への協力を呼びかける - フツーに生きてるGAYの日常
大阪府議会議員の尾辻かな子さんも挨拶し、パレードに参加しての思いや、「IDAHO(国際反ホモフォビアの日)」の説明、そしてまさに「今」の問題として、「都城問題」への協力を呼びかけていました。
その時のスピーチを紹介させていただきます。(口語体そのままの形になっています。)
- 【コラム】 曙か落日か――日本の民主主義 - 低能流[ゲイ]文章計画
- 都城市条例案、市議会委員会で可決 - NOV'S BLOG
- 宮崎法務局都城支局に人権侵犯被害申告シートを提出 - 尾辻かな子活動日記
都城市で活動している団体、SIESTA会長の元野さんが、昨日、宮崎法務局都城支局に人権侵犯被害申告シートを提出しました。
内容は、9月議会の質問等において、性的少数派(者)に対する誤認に基づく発言が偏見・差別を助長する印象を与え、都城市内はもとより、全国・国外にいつ性的少数者を傷つけているという内容です。
- 都城市女性団体連絡協議会も市議会議員に嘆願書提出 - 尾辻かな子活動日記
- 宮崎・都城市の男女参画条例案 常任委原案通り可決 - TransNews Annex
- LGBT可視化に向けて028●緊急!!都城市議会での「性的指向」削除案の最終採決日は明日! - フツーに生きてるGAYの日常
- 【ゲイ想】 安倍政権とゲイライフ - 低能流[ゲイ]文章計画
- 都城市議会、条例から性的指向を削除。 - 尾辻かな子活動日記
本日の本会議の結果、修正案に賛成17。 市長提案の条例賛成が22。
- 信じられない愚行 - 尾辻かな子活動日記
こちらは九州の別の地域ですが、今度選挙に立候補する友人が、自分のマニフェストの中に「性的マイノリティ(ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー等)」と入れたら、後援会から猛反発をくらい、「おまえもホモなのか?」と問い詰められた、という経験を教えてくれました。こんなに反発がくるとは思わなかったと言っていたのが印象的でした。
- Japan pushed to uphold gay rights - TransNews Annex
- ある喪失――されど前進 (都城市・男女共同参画社会づくり条例の改悪) - 低能流[ゲイ]文章計画―digest
- 同性愛嫌悪の条例が可決された。 - 独楽のおうち
- 都城市の条例改悪完了しました!! - 新装開店☆玉野シンジケート!
- ホモフォビア記念日 - Anno Job Log
小学でも中学でも、日本のいじめのメインは「シカト」。
みんなで無視するというのが、日本人の得意技。
よって、日本での差別は「そんなやつはいない」というシカトによって現れる。
だから、都城市が「性別又は性的指向」を削除することで、文言中から、同性愛者の存在をなくすことに成功したわけで、やはり立派なホモフォビア。
- LGBT可視化に向けて029●「ホモフォビア賞」第一号誕生 - フツーに生きてるGAYの日常
日本ではじめて「性別または性的指向にかかわらず」という文言が明記された画期的な条例を作った宮崎県都城市で、歴史的な逆行現象が本当に起こってしまいました。僕らLGBTの歴史において2006年9月22日は、「愚かな逆行現象の起こった日」として、長く語り継がれることになるでしょう。札幌プライド集会で尾辻かな子さんが呼びかけたとおり、都城市の行政当局に「ホモフォビア賞」第一号を贈呈することが正式に決定してしまいました。
- 都城市議会本会議 条例改正案を可決 - NOV'S BLOG
- 宮崎県都城市、バックラッシュに屈した条例を制定(怒) - 館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会
- 新しい第一歩を踏み出すきっかけとか。 - ヒゲとホルン
- 都城条例改悪で、統一協会が大はしゃぎ - TransNews Annex
- 都城市議会 同性愛者に配慮、先駆的条文削除 条例改正案を可決 - TransNews Annex
- 都城市の共同参画条例案 文言削除で可決 - TransNews Annex
- Reference to gays cut from rights ordinance - TransNews Annex
- Japanese city amends pro-gay law - Reuters - TransNews Annex
- 都城市議会:男女共同参画条例案を可決 性的少数者配慮の文言削除 - TransNews Annex
- 都城市条例、「性的指向」を削除 - アジア女性資料センター
- ゲイに言及した法規を変更する日本の都市(台湾/チャイナポスト) - Kodakana のカミクズヒロイ
この三週間ほどこの問題を Web を通して追ってきた。同性愛者としての立場から性的指向に関する記述の削除を批判するものが多いのに対して、「または性的指向にかかわらず」とともに削除された「性別」、またリプロダクティヴライツに関する表現の後退を言及する記事はほとんど見つけることができなかった。「性的指向」とともに「性別」も「すべての人」に丸め込まれた点はジェンダー・センシティヴの観点から考えることがあるように思われるし、リプロダクティヴライツについても問題がある。(´・ω・)どうすんの? それぞれの立場の違いはともかく、社会の中での性のあり方という課題に対処するために戦略的意志を持って連携できるかどうか、大きな節目が来ているのではないかと思ってみたりなんかした。
なお指の勢いに任せてたらたら書くと、相手は単にホモフォビアなのではない。都城市でのこの動きは、国政の傾向と歩調を合わせている。相手は明治体制的な家族制度と性別規範の保守を指向している。それは政治的には八釜し屋の愛国心によって装飾される全体主義的統治に都合がよい。民主主義的自治、それを支える自由と平等を獲得してゆくためには、各市民が個別に主題とする課題に取り組みつつも、より広い範囲に見通しをきかせる必要があるだろう。