旧カミクズヒロイ

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都城市・男女共同参画新条例施行から一ヶ月

いくつかのよく意味が分からない変更を含む都城市の新しい「男女共同参画社会づくり条例」が施行されて既に一ヶ月が過ぎた。以下11月2日の時点で都城市の男女共同参画のページをざっと見て気付いた点をいくつか挙げる。

  • 男女共同参画社会とは? というページの下の方に条例の第2条が掲載されているが、これが旧条例のままで更新されていない。わざとやっているのか、仕事をしていないのかは不明。
  • サイトマップを経由しなければたどれなかった性的少数者についての基礎知識のページへのリンクが男女共同参画メインページに載っている。これは、HAKASE さんによると10月の3、4日頃にこうなったとのこと。
  • 男女共同参画計画は、平成16年3月に策定されたもののまま。ただし、旧条例制定から計画策定まで三ヶ月程かかっている様なので、これから変更があるのかもしれない。男女共同参画計画のページにある条例の PDF も、旧条例のまま。

さて既に新条例は施行されてしまったので、これからは「性的少数者の排除ではない」という言質を取ったことも活かしつつ、失われた名目に固執しないで、勢に応じ変じて実を取るやり方が有効と思う。

今回条文の変更にあたって利用されたパブリックコメントについては、本来こういう立法に関わる機能は立法機関に集約すべく制度を整えるべきなのに、それが行政機関の側にあるところに日本の民主主義の脆弱性の一つが表れてるんだろう。これでは立法ならぬ議決機関だといわれても仕方がない。日本人には他の国の民主化の心配をしている余裕なんて少ししかないのだ。