旧カミクズヒロイ

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都城男女共同参画条例問題の傾向と対策 - 都城市長 長峯誠 氏についてちょっと調べてみる。

とりあえず Google 検索:長峯 誠

まずは基本的なところ。

これらの記述によると、長峯誠氏は1969年8月2日生まれ。父は元参議院議員長峯基氏。大学は早稲田大学政治経済学部政治学科で、雄弁会に所属し、幹事長もやっていた。1995年から長峯基氏の議員秘書を務めたあと、1997年から宮崎県議選に三期連続で当選。三期目任期途中の2004年9月に辞職し、12月に(旧)都城市市長選挙で当選(なお、都城市の「男女共同参画社会づくり条例」が施行されたのは2004年4月)。2006年1月の自治体合併のため、2005年12月31日にいったん退職ののち、2006年2月の市長選で当選し、(新)都城市の市長に就任した。

宮崎日日新聞より市長選時の記事。

「まっすぐ改革!ながみね誠」では、(旧)都城市長時代に やり遂げたこと …として、次の7点を挙げている。

また、これからの4年間で実行! 7つの改革! …として、次の7点を挙げている。

  • サブシティ創造
  • 民間の経営感覚で!
  • 大学と企業を誘致!
  • あらゆる産業をさらに強く!
  • 地域の宝・子どもを育み守る
  • セーフティー・ネットを構築
  • ハートtoハートのまちづくり

ということで、今回の男女共同参画条例の更新でも利用されている、都城市におけるパブリックコメント制度は、長峯氏の旧都城市長時代に制定されたらしい。パブコメといえば、以前国の著作権がらみのパブコメで、利権者側の組織的な意見(っていうかコピペ)が多く投稿されたという話を聞いた。市民からの意見を直接的に吸い上げる制度を反動的保守的な目的で利用されるという図式では、例のユーアイふくいの問題とも共通の図式があるように見える。こうした動きに対抗するためには、単に自分の意見を表明するだけではなく、保守的な人や、保守的な苦情に弱い人に通じる言葉遣いを考えた方がいいのかもしれない。

あと、この件とは直接関係しないけど、上の 地域の宝・子どもを育み守る …、という見出しの下に、『みんなのふるさと・郷土歴史読本』を編集し、徳育を推進 …、という項目があるのが気になる。なんで郷土史の編纂が徳育に短絡するのかよくわからない。この点に関して、「南方演劇論」というブログの「長峯都城市長への注文」という2005年7月30日付のエントリに批判がある。このエントリではまず長峯氏の全般的な政治姿勢を前向きに評価したあと、長峯氏の 私は徳育が大事だと考えている。あいさつすること、履き物をそろえること。この2つを実行しましょう、というのだけど、なかなか教育委員会が動いてくれなくて。 …、という発言を取り上げて、これにはがっかりした。しつけの大事さはわかる。しかし、それを学校教育の第一に据えるのは焦点がずれている。云々…、と批判している。長峯氏は財政改革とか経営の合理化を売りにしているようなので、それへの反発に対する政治的な埋め合わせのつもりで深く考えずに徳育なんてことを持ち出しているのだろうか。