旧カミクズヒロイ

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HTML ってなにさ その1

はじめ文章というものは、句読点もなく、ただ文字を並べるだけでした。のちに句読点や箇条書きなどが発明されると、過去の文書にも点を打つなどして読みやすくすることが試みられるようになりました。

日本では漢文の受容してから、初めのうちは外国語としての漢語を学んだものだけが漢文を読んでいましたが、ややのちになって漢文を日本語で読むために返り点や送り仮名をつけるようになりました。

HTML は、句読点などの、文意を明確にするための記号の延長線上にあるもので、また返り点にも少し似ています。したがって、句読点などを適切に使うと読みやすい文章になるのと同じように、適切な HTML は文章をより読みやすくします。

HTML と句読点などが違うのは、後者は人間が直接読むためのものであるのに対して、HTML はいったんソフトウェアがそれを読んで解釈した結果を人間が読むということです。

解釈するソフトウェアには MS Internet ExplorerMozilla Firefox などの Web ブラウザを含みますが、それだけでなく、検索エンジンのクローラや機械翻訳のソフトウェアなどもあります。また、Web ブラウザには解釈の結果を視覚的に表示するものだけでなく、音声で読み上げるものもあります。これらのソフトウェアを、総称して(World Wide Web の)ユーザエージェント(UA)と呼びます。