旧カミクズヒロイ

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A級戦犯分祀論に反対してみるてすと。

昔むかし、人びとは自然的な存在やその威力を畏れて、災害を避けようと祭祀を始めた。神道の原点である。

むかし、天照らす大御神の命を受けた建御雷の神は、地上の権力を握っていた大国主の命から国を預かり、その代わり杵築の大社を建てて大国主を祭った。以後大国主は棚に上がって地上の権力に関与しないことになった。日本における政権交代の原形である。

平安時代、関東一円に勢力を伸ばし、朝廷と対立した平将門は、会戦中に討ち取られたが、その後築土神社に祀られた。将門の霊をなだめ、死後の祟りを避けるためである。

これらの例は、どれも祭祀の対象を讃えるのではない。

それで、近頃靖国神社からA級戦犯を外せと言う人がいるが、私は反対する。神社の本道からいって、むしろA級戦犯こそ祭神にふさわしい。

かえって、いつまでも「英霊」など祀っているようでは、「靖国神社は日本の伝統を破壊している」といわれても仕方ないだろう。そもそも神社は葬式をする場所ではない。