旧カミクズヒロイ

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鼻血と鼻水の無限ループにはまったおはなし。

Excite bit コネタに『動物も鼻血を出すのか』という記事が載っている。

「猫が鼻血を出した」と友人に聞いたとき、動物が人間のように鼻血を出すということがあるのだろうか、という思いがよぎった。そこでさっそく専門家の方に「動物の鼻血」について問い合わせをしてみました。

えー、というわけで、鼻血の話を読んでしまったので、私の鼻血にまつわるおはなしをちょと書いておこう。

私は小さい頃から鼻血が出やすい体質だった。朝鼻血を出して鼻にちり紙を詰めたまま登校したことも何度かあったはずだ。しかし、今までの人生でもっとも印象的な鼻血は、あれは確か1992年の冬のことだった。

そのとき私は風邪を引いて寝込んでいた。熱が出て、鼻水もえっぱい出てくる。洟をかみつつ、私は鼻の奥に鼻血の前兆を感じたのである。ほどなく紅い液体が鼻の穴から流れ出してきた、鼻水と一緒にだ。

私はいつものようにちり紙で鼻を押さえた、しかし鼻の中に鼻水がたまる。鼻水がたまるから洟をかむ。すると鼻水と一緒に鼻血が吹き出す。鼻血が吹き出すから鼻を押さえる。すると鼻水がたまる。洟をかむ。鼻血が吹き出す。鼻を押さえる。鼻水がたまる。洟をかむ。鼻血が吹き出す。鼻水がたまる。洟をかむ。鼻血が吹き出す。

みるみるうちに枕の周りに紅いちり紙が山となった。鼻水と一緒くたになった鼻血はきらきらしてきれいだった。鼻血はのどにも流れてくる。部屋に充満する血の香り…。

いくらか時間がたって鼻血は止まり、やがて熱も引いた。私はこのとき血の香りに酔うことを覚えた。近頃では年に一度出るかどうかという頻度だが、かなうことならば月に一度くらいは鼻血を出したいものである。どなたか任意に鼻血を出す方法をご存じならば、是非教えていただきたい。