旧カミクズヒロイ

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電子書籍が本格的に普及するためには

CNET Japan に『電子書籍の時代がついに到来するのか』という記事が載っている。

 最近行われた電子書籍に関する一連の発表を見ると、瀕死状態とみられていたこの市場に新しい生命が吹き込まれたように思える。しかし専門家のなかには、デジタルディスプレイ上でインクを再現しただけでは、電子ブックは主流になれないと言う者もいる。

出版社が DRM(デジタル利権管理だっけ)に目を眩ませてるうちはだめだろうなぁ…。

 こうした機能が実現されると、たとえば作家が話に複数の結末を用意したり、あるいは絵を動かしたりや登場人物に喋らせることもできるようになると、 Newby氏は言う。「これは、ごくふつうの紙の本と比べて非常に面白いものになるだろう。人々はオンラインにあるインタラクティブなコンテンツを好んでいる。それを本に取り入れない手はない」(Newby氏)

そういうことが必要なんじゃないと思いますが…。

日本とアメリカではまた状況が違うでしょうが、日本の電子書籍市場に関して言えば、消費者がもっと便利に電子書籍を利用できる環境が用意できないとだめなのでしょう。まずは馬鹿みたいな DRM(デジタル既得権管理だっけ)をやめるのと、ハンドヘルドコンピュータやスマートフォンのようなある程度の広さがある画面を持ち、しかも読書以外のことにも使える汎用性のある携帯デバイスを普及させないと難しそう。それから XML ベースのオープンな電子出版向きの共通フォーマットもあるといい。