『座談会・変わりつつあるトランス/GIDの意識と行動(下) いまこそトランスジェンダーのロールモデルを』
online magazine "Sexual Science"に『座談会・変わりつつあるトランス/GIDの意識と行動(下) いまこそトランスジェンダーのロールモデルを』という記事が載っている。
最初は,性別違和を持ち始めて,こういうのは世の中で自分だけだと思っている。そして,あ,性同一性障害なんだと気がついて,どうしようかと思うわけですけれど,そこで,いま,モデルとなるべきケースというのが,典型的というか,要するに手術をして戸籍を変えることだけがモデルケースとして知られている。
だから,そこである意味,選択肢がないんですよね,当事者の人たちに。だから純粋に性別違和,性器違和があって,手術したい場合も,ある。それは性同一性障害の症状としてあるわけですが。しかし,生き方のモデルとして,手術をして,戸籍を変えた人しか知らないから,自分が性同一性障害であるとなったら,もう自動的に手術まで,ピラミッドの頂点を目指す人もいます。1つのモデルしかないのが,大きな問題です。