旧カミクズヒロイ

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報道におけるインターネットの価値

ライブドア家宅捜査とオールドエコノミー的感情論

 ライブドアの取引違反の嫌疑がかけられているだけで、まだ調査中でありながらも、不明朗な錬金術や、法律スレスレの行為、ひいては100分割によって個人投資家の射幸心をあおり、証券システムに必要以上の負荷を与えているという言いがかりまでつけられている。それらは今回の捜査にはまったく筋の違う話だ。これらを一緒にして、「だから、いわんこっちゃない」的な報道こそ、合理的根拠のない「風説の流布」ではないだろうか?

メディアは冷静さを失っているか?

 少し前の話しになるが、昨年の4月に尼崎JR脱線事故が起きた時、どのテレビチャンネルを開いても、事故の状況をフルタイムで放映し、事故原因がはっきりしない状況でも、多種多様な専門家たちを画面の向こう側に座らせ、様々な見解を引き出していた。すべてが推測内での話しだから仕方がないのかもしれないが、人によって見解の食い違いも大きかった。だからと言って、見る側が適当に判断すれば良いのだと言うのであれば、あまりにも無責任であろう。本当のことを知るためには一歩引くことも必要な時があるはずだ。

こういう記事も出てくるとインターネットに接続している価値があると思います。